会長候補はSweets☆王子!?

 ちょこまかした動きで、前の方に踏み出した【ジュン】と呼ばれた子は、見た目は耳折れ猫・マンチカンの赤ちゃんをイメージさせる雰囲気を持っていた。

 応援団? こんな小さな女子も、ウチの応援団には入部出来たのか……

 などと、変なところで感心していたら


「押忍!! 俺、1年で演舞(えんぶ)やらしてもらってます!!
【宇野潤(ウノ・ジュン)】ッス! おねがいしゃーっす!!」

 と、塚本さんの前で大声を張り上げ、腕を前に突き出した。


(えーーーっ!? コイツ、男子なのかよーーーっ!!)


「おい! 潤!! ここは病院だぞっ!」

 梶山が血相を変えて、宇野潤を止めた。 

「……あ!? さ、サーッセンしたーっ!!」

「だ・か・ら、声がデケエって!!」そう注意する梶山の声のボリュームも、通常以上だ。


 俺は、塚本さんが胸を押さえて、ベッドの上でうずくまってるのに気付いた。