会長候補はSweets☆王子!?

「おいおい! 同じ『北龍』同士で揉めんなよ。
 これから、俺たちは姫の生徒会選挙をサポートしなきゃいかねえんだしよ」


 総長・梶山が、オタク野郎とパンク男をなだめにかかる。

 塚本さんは、何が楽しいのか、この連中のやり取りを微笑ましそうに見ている。


……と、梶山、早坂、パンク男・士堂の間に埋もれるようにして、もう一人誰かがいたのを思い出した。

 そう、事実そいつは『埋もれて』いたのだった。


「ぷはあっ! 総長もパイセン達も、狭いんですからもっと詰めて下さいよー」


「おおっ、わりいわりい。って言うか、来てたのか【ジュン】」

「いたもいたっすよ! せっかく、今日の応援団の練習途中で抜けて来たっていうのにー!」


 ぷんすか怒っているが、その小さな体と甲高い声、ふわふわした耳元にかかる栗毛色の髪が揺れる様子で、ちっとも怖くない。

(何だ?『北龍』のメンバーには、こんな可愛らしい女の子もいたのか?)