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「会長……いや、塚本さん。具合はどうですか?」
「あっ、大内君。こんにちはー」
「ん? それ、何ですか?」
「これ、ヒマワリの種が入ったモビール」
「モビール?」
前生徒会長・塚本亜美菜さんは、猫やうさぎ、犬にクマといった可愛らしい動物のイラストが描かれたアクセサリーの空洞部分に、ハトロン紙で包んだヒマワリの種をしまい、上の方に細長いナイロン紐を結わえていた。
少し斜めに傾けられたベッドには、折りたたみ式の小型テーブルが備え付けられている。
紫川や商業施設『リバーウォーク北九州』のカラフルな建物の姿、その間をぬって小倉城天守閣と庭園も見渡せる、とても見晴らしの良い位置だ。
「モビールっていうのは、風や人の手の力で、クルクルと動くおもちゃのことだよ」
「へえ~。それ、会ちょ……塚本さんが作ったんですか?」
