「わー! 巌流島の宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘みたいで、何だかワクワクして来ちゃった~!!
亜美菜も投票の時は、学校来たいなー!」
両手をパチパチ鳴らして、小さな子供みたいにはしゃぐ塚本さん。
「……会長、身体に触りますよ」
「亜美ねえ、その格好どうしたの?」
西村さんが、塚本会長の着ているジャージを指差してたずねた。
「あっ! やっぱり、汚かったかなあ~?
くんくん……入院前に洗濯しなくちゃ」
「注意しても聞かないんだよ。今日だって、俺の目を盗んで、ヒマワリの花壇をずっとまわってたんだ」
俺は苦り切って、西村さんに説明する。
「亜美ねえ、マスクも着けずに、ずっと土や泥に触れてたの!?」
「大丈夫だって~。みんな心配性なんだから」
クスクス笑う天真爛漫な会長の笑顔を前に、俺と西村候補予定者は呆れ返っていた。
「あのさ、亜美ねえ。はっきり言うけど、自分の身体と学校の植物と、どっちが大切なの?」
妹同然の候補予定者の問いに、引退を表明したばかりの会長は
「どっちも大切だよ」
そう微笑みながら、眩しそうに校舎から藤棚まで通じる小道と、その周りを取り囲むヒマワリの花を眺めていた。
俺は、それ以上何も言えなくなった。
亜美菜も投票の時は、学校来たいなー!」
両手をパチパチ鳴らして、小さな子供みたいにはしゃぐ塚本さん。
「……会長、身体に触りますよ」
「亜美ねえ、その格好どうしたの?」
西村さんが、塚本会長の着ているジャージを指差してたずねた。
「あっ! やっぱり、汚かったかなあ~?
くんくん……入院前に洗濯しなくちゃ」
「注意しても聞かないんだよ。今日だって、俺の目を盗んで、ヒマワリの花壇をずっとまわってたんだ」
俺は苦り切って、西村さんに説明する。
「亜美ねえ、マスクも着けずに、ずっと土や泥に触れてたの!?」
「大丈夫だって~。みんな心配性なんだから」
クスクス笑う天真爛漫な会長の笑顔を前に、俺と西村候補予定者は呆れ返っていた。
「あのさ、亜美ねえ。はっきり言うけど、自分の身体と学校の植物と、どっちが大切なの?」
妹同然の候補予定者の問いに、引退を表明したばかりの会長は
「どっちも大切だよ」
そう微笑みながら、眩しそうに校舎から藤棚まで通じる小道と、その周りを取り囲むヒマワリの花を眺めていた。
俺は、それ以上何も言えなくなった。
