「ただいま」 俺が家に帰ると 六花が珍しく 俺のところに駆けてきた。 「お兄ちゃん。 来てるよ。友達」 「は? だれ?」 「……名前 ……忘れちゃった」 「六花、お前さ。 俺の友達って名乗る奴 勝手に家に入れるなよ。 変な奴だったら、どうすんだよ」 「大丈夫だって思ったもん。 だって…… 誰も自分の部屋に入れないお兄ちゃんが その人は入れてたから」 それって…… 十環? 俺は頭が真っ白になりながら、 リビングのドアを開けた。