この先
 結愛さん以外を好きになれるかわからない。


 結愛さん以上に大好きと思える相手に
 巡り合えるかもわからない。


 でも……


 隣にいてくれるだけで
 胸が高鳴って。

 目が合うだけで心が満たされる
 あの幸せな気持ちを
 もう一度味わえたらいいなと
 思ってしまう自分がいる。


「ああ~もう!

 結愛さんのことを考えるのは終わり。

 こんな時は
 龍牙さんに電話でもしよっと」


 そうつぶやいた時には
 スマホの発信ボタンを押していた。