ドシンッとなにかが倒れる音が湖のほとりに響いた。

「凄い、これが紅の双子...!!」

時は少し遡る

「どうやら、草竜は1箇所に留まっているようで

す。」ブルーレイクの首相が言った。

「では、私達2人を含む何人かで偵察部隊を編成

し、様子の確認に向かいましょう。そもそも、草

竜は人前に姿を見せないことと、温厚な性格で有

名な聖獣。それがいきなり現われ、街で暴れ、1

箇所から動かない。ということは、考えられる可

能性は3つ」これに続けて神楽が、

「1つ目、草竜が怪我を負っている。

2つ目、今回の草竜がメスでまもなく出産。

3つ目、草竜では無くただの見間違え 。だ」

「そのいずれの場合においても、私達の指示を待

ち、行動に移して下さい。今は大人しくしている

のでしょう?」

「...分かりました。」