家に帰ると
月刊バスケットボールを抱いて、なぜだか
泣けた。
私はあの人の事を好きなんだなって思って泣けた。
あの人も、バスケ好きなのかな。
どのページ見てたんだろ。
この本は、彼の顔…見れたんだろうな。
そう思うと、何でか…また涙が出てきた。
こんな自分があるなんて、知らなかった。
もし、次にあの人に会えたら…
声を掛けたい。
そう思った。
みんなこんな気持ちなのかぁ……
会えて、嬉しい。
だけど、声も掛けられなくて、何て声をかけていいか分からなくて、そんな自分が情けなくて
彼は私の事を知らなくて…
それが辛くて
とにかく、自分でもよく分からない感情がごちゃ混ぜになって
この日は泣けた。
みんなこんな気持ちを乗り越えて…付き合ったりしてるのかなぁ…
私にはとても凄すぎて、現実のように考えられなかった。
誰にも相談もせずに2回も告白したさっちゃんは…やっぱり“師匠”と呼ぶにふさわしい。
ズッと出てきた鼻を拭いた。
たまたま会っただけで、こんな事になるんだから
同じ高校じゃなくて良かったかもしれない。
そう思ったのに
こんなにしんどいのに
また、会いたいと思った。
だから、やっぱり同じ高校が良かったなぁなんて
思っては否定して
思っては否定して
そわそわと落ち着かない情緒不安定な状態で過ごした。
あの人の触った…この本を真似して買って
ページをめくって…
音楽は何を聞いていたのかな…
あの一瞬を何度も何度も思い出した。
…背、高かった。
髪は、あれからまだ切ってないのか、長めで……
頭の中であやふやなモンタージュを始めた。
想像出来る事は全部した。
一緒にいたのは同い年の男の子。
女の子じゃなくて良かった。
靴は…ああ、今回は覚えてないなぁ。
だけど、白かった気がする。
バッグは相変わらず黒だったけれど
大きかった気がする。
声は…
たった一文字だったけど…
低く響いた。
やっぱり、かっこ良かったと思う。
この本を持った大きな手も……
もう一度、月刊バスケットボールをぎゅっと胸に抱く。
はぁ
当分、熱が引きそうにない。
熱くなった頬を無意味に扇いだ。
バスケと音楽。
今日の新たな情報がまるで宝物のように思えて…
苦しい中に…心地よさも加わった。
月刊バスケットボールを抱いて、なぜだか
泣けた。
私はあの人の事を好きなんだなって思って泣けた。
あの人も、バスケ好きなのかな。
どのページ見てたんだろ。
この本は、彼の顔…見れたんだろうな。
そう思うと、何でか…また涙が出てきた。
こんな自分があるなんて、知らなかった。
もし、次にあの人に会えたら…
声を掛けたい。
そう思った。
みんなこんな気持ちなのかぁ……
会えて、嬉しい。
だけど、声も掛けられなくて、何て声をかけていいか分からなくて、そんな自分が情けなくて
彼は私の事を知らなくて…
それが辛くて
とにかく、自分でもよく分からない感情がごちゃ混ぜになって
この日は泣けた。
みんなこんな気持ちを乗り越えて…付き合ったりしてるのかなぁ…
私にはとても凄すぎて、現実のように考えられなかった。
誰にも相談もせずに2回も告白したさっちゃんは…やっぱり“師匠”と呼ぶにふさわしい。
ズッと出てきた鼻を拭いた。
たまたま会っただけで、こんな事になるんだから
同じ高校じゃなくて良かったかもしれない。
そう思ったのに
こんなにしんどいのに
また、会いたいと思った。
だから、やっぱり同じ高校が良かったなぁなんて
思っては否定して
思っては否定して
そわそわと落ち着かない情緒不安定な状態で過ごした。
あの人の触った…この本を真似して買って
ページをめくって…
音楽は何を聞いていたのかな…
あの一瞬を何度も何度も思い出した。
…背、高かった。
髪は、あれからまだ切ってないのか、長めで……
頭の中であやふやなモンタージュを始めた。
想像出来る事は全部した。
一緒にいたのは同い年の男の子。
女の子じゃなくて良かった。
靴は…ああ、今回は覚えてないなぁ。
だけど、白かった気がする。
バッグは相変わらず黒だったけれど
大きかった気がする。
声は…
たった一文字だったけど…
低く響いた。
やっぱり、かっこ良かったと思う。
この本を持った大きな手も……
もう一度、月刊バスケットボールをぎゅっと胸に抱く。
はぁ
当分、熱が引きそうにない。
熱くなった頬を無意味に扇いだ。
バスケと音楽。
今日の新たな情報がまるで宝物のように思えて…
苦しい中に…心地よさも加わった。



