各階の廊下の中央には鏡が飾られている。
淵の部分にその階の部屋の名前と対応する植物が彫られているその鏡。
とても素敵ではあるんだけど、今の状況ではどうしても気味の悪さの方が勝ってしまう。
そんなことを考えていた時だった。
ブルブル、とポケットが震えた。
すみれ「わっ何!?」
照「なんだよ、急にでかい声出すなよ」
ポケットに入っていたのはスマホ。
想定外のことが起きてからというもの、その存在をすっかり忘れていた。
画面を見ると、そこには“翔太”と表示されている。
すみれ「翔太から電話だ。出るね」
通話ボタンを押すと、いつもの声が廊下に響いた。
翔太「あ、繋がった!」
すみれ「もしもし、翔太、どうしたの?」


