呪われた旅館


停電していたのはどうやら私たちの部屋だけだったみたいで、部屋の外に出ると明かりは普通についていた。
なぜ私たちの部屋だけ停電したのかがとても気になるけど、一方でわかったこともあった。
それは。

愁「ここもだ......」

旅館の人たちは、忽然と姿を消したということ。
電気がついている客室は鍵も開いていて、食べかけのお菓子が置いてあったりまるでついさっきまで人がいたかのよう。
調理場やスタッフルームもそれは同じで、お客さんも旅館のスタッフさんたちも突然どこかに行ってしまった、という感じだ。

照「あっちは何だろう?」
慧「大浴場じゃない?」
大輝「ちょっと行ってみるか」
すみれ「え」

何の躊躇もなく暖簾をくぐっていくみんな。

愁「すみれ、来ないの?」