呪われた旅館


中村 Side

すみれたちが岩本くんを探しに出たのを見届けたところで、海斗が壁にもたれかかった。

翔太「海斗、本当に大丈夫?」
海斗「うん......」
零「横になってた方がいいよね」
海斗「ありがとう、矢花」

矢花が布団を敷いてくれて、海斗がそこに横たわる。
やまは腕を組んで何かを考えている様子だ。

人数が減ったおかげで室内は落ち着いて見渡せるようになったけど、床の間の鏡だけはなんとなく視界に入れたくなくて、3人の方へ視線を向けた。

海斗「寝てると少し楽かも」
翔太「何か必要なものとかあったら言って」
海斗「ありがとう」
零「……ねぇ」

矢花がぐるりと辺りを見回しながら口を開く。