唇が重なると、一樹の暖かさを感じ、悠はギュッとしがみついた。


 
 唇が重なると、一樹の暖かさを感じ、悠はギュッとしがみついた。


 スルッと悠のパジャマが脱がされる…。

 首筋に一樹の唇が降りて来る…。

 
 首筋に…鎖骨に…一樹の唇を感じている悠…。


「奇麗な胸だね、悠里…」

 フワッと、悠の胸に触れて一樹が言った。

 悠は恥ずかしくて、何を答えたらいいのか分からなく黙っていた。


 一樹の唇が、悠のサクランボの部分に触れると。

「っ…」

 声にならない吐息が漏れてきた。


「…ここ、とっても感じるんだね…」


 チュッと吸い上げられると、また吐息を漏らす悠を見て一樹は幸せを感じる。



 お互い、産まれたままの姿になり、肌のぬくもりを直接感じるとたまらなくなる。


「あっ…ん…」

 
 清らかな川が溢れんばかりの入り口に、一樹の指が触れる…

 ちょっと緊張している悠の入り口を、一樹の指がきゅっと開く。

「っ…」

 声にならない吐息が漏れる悠を、優しく一樹が見ている…。


 感じている悠はとても色っぽくて…見ていると吸い込まれそうになる…。


「悠里…愛しているよ…」

 優しい言葉をかけると、ゆっくりと一樹が入って来る…。

 
「あっ…」


 置くまで入ってきた一樹を感じて、悠はギュッと背中にしがみついた。


 2人の愛し合う音が寝室に響いている…。


「悠里…気持ちいいね、悠里の中…」

 言葉にならない悠里は、ちょっとだけ目を開けて一樹を見つめた。


「悠里…俺が幸せにするから…」

 一樹を見つめる悠の瞳が潤んできた。

「…悠里…。俺と、結婚してください…」


 繋がったままでプロポーズ?

 ちょっと驚いた悠だが、嬉しい気持ちが溢れてきて、頬に涙が伝った。

「私でいいですか? …何もできないと…思われ…」

「何もできないことないよ、悠里はただ。俺を愛してくれる、それだけでいい。それ以上何も望まないよ」

「…はい…」


 悠が返事をすると、グッとまた力強い一樹を感じた…。

 トクン…トクン…一樹の脈打つ感覚を感じて、悠はただギュッとしがみついていた。






 その日は2人揃って、お揃いのパジャマを着て一緒に眠った。

 寄り添い合いながら眠る安心感。

 そっと手を握り合って、心地よい寝息を感じている…。


 この幸せを絶対に手放さないで行こうと思った。