「こんな自分でいいんですか？　自分は、貴方の事を不幸にするだけだと思われ…」

「ばーか。お前は俺を、幸せにしてくれたんだ。そんな言い方するな」


　もう…何も言えない…。


　悠がそう思ったとき。

　一樹の唇が降りてきた。


　深いキス…

　もう止まらない…。


　求め合うキスの音が部屋に響く…

　お互いの服を脱がせてゆき求め合う…


　首筋に一樹の唇が這う…

　悠も唇で一樹の体を求めて行く…


　マシュマロのように柔らかい悠の胸に触れ、一樹が優しく愛撫してくれる。


　しなやかな一樹の指先を感じて、悠は素直に一樹を受け入れた…。



「っ…」


　激しい痛みを感じた悠は一樹の背中にしがみついた。

　ギュッと爪を立てて来る悠を感じながら、一樹は幸せを感じていた。


　ぐっと奥まで入って来る一樹を感じると、悠は何も考えられない快楽を感じた。



　繋がった喜び…感じるエネルギー…。

　心も体も満たされて…


　もう何も思い残すことなんてないと、悠は思った。