それから数ヶ月の月日が流れ。

 12月。

 悠里は末森家に正式な養女となり、一樹は末森家に養子にはいり、宗田から末森一樹になった。


 住まいは末森家で、昭三と一緒に暮らしている。


 気軽に忍も樹利亜も遊びに来て、昭三とも家族のように交流している。


 一樹と悠里が入籍して2ヶ月の月日が過ぎている。


 宗田法律事務所は、末森法律事務所と改名されたが、働くメンバーは以前と変わらず同じメンバー。

 一樹が養子に行くとは、予想外だと反応もあったが、末森財閥が結託してくれれば安泰だとみんなホッとしていた。


 
 街はクリスマスのイルミネーションが綺麗に輝いている。


 そんな中、一樹と悠里の結婚式が行われた。

 クリスマスイブのお昼間。


 ナーディは天空界を離れることが出来ず、式には出席できない為、昭三が出席して、一樹のほうは忍と樹利亜だけが出席する事にした。

 本当に身内だけで、ひっそりと個人まりとした結婚式だが、とても暖かく神秘的だった。



 天使と人間が結ばれ、人間界と天空界が繋がった。


 誰にも知られてはいけない事だけど、きっとこれは、みんながな知らないだけでどこかに人間と結ばれた天使は普通にいるのかもしれない。

 そして急にいなくなったあの人は? と探しても見つからない人は、逆に天空界に行ってしまった…なんて話もあるのかもしれない。


 

 ちょっと俺様で「女は面倒だ」と言っていた一樹。

 一樹に一目ぼれして、一樹を悲しませたくなくて人間界に降りてきたユウリ。


 この2人の出会いはきっと必然だったのだろう。


 愛を知る為に出会った2人。


 一樹の愛を受け取り、病気で命を落としかけたユウリは今ではすっかり完治して元気になれた。

 一樹はずっと抱いていた、忍と樹利亜との壁が取れ愛する喜びを再び知ることが出来た。

 
 永遠に続く2人の愛…それは誰にも負けない愛だろう…。