「……ごめんなさい。喜んでもらえてると勘違いしちゃって」



「え?なんのこと?俺はどれも美味しかったから選べないって意味だったんだけど……」



「……えっ」



そういう意味だったの?



じゃあ、私の早とちりってこと?



ウソっ、じゃあ今まで暗い気持ちになっていた私って……。



は、恥ずかしいっ!



それと同時に、今まで彼が見せてくれていた笑顔は本物だったんだとわかって、とても嬉しくなった。



「よかった〜!実は美味しくなかったって言われるのかと思ったよ」



「まさかっ!本当に全部美味しくて、毎日楽しみで生きがいにしてるから!」



彼の言葉を聞いたら、心がほんわかした。



成海くんの毎日の生きがいを私が作れていたなんて……!



毎回喜んではくれていたけれど、まさかそんなに楽しみにしてくれていたなんて。



彼の言葉ひとつで、私の心は舞い上がったり落ち込んだりしちゃうの。