「あはは……。まぁ、呼び出されて。いわゆる告白をされたんだけど」



あははと笑ってごまかそうとしたけれど、ダメだったみたい。



「ねぇ!? なんで告白にOKしないの!もしかして、本当は好きな人がいるとか?」



私は勢いよくぶんぶんと首をふった。



「まっ、まさか!いないよ、好きな人なんて」



「えー?慌てるところがなんか怪しい〜」



「本当だって。だって私、もう誰とも恋するつもりないから」



「なんで!? 桃音なら選びたい放題じゃん!男子ウケするふわっふわな髪の毛に、色白の肌に大きな瞳と完璧なパーツが完璧に配置されてて本物の美少女じゃん!」



「えぇ?ちょっと待ってよ。私、男子ウケなんて狙ってないから!これは地毛で元からなの!それに真凛にそんなに大絶賛されるような見た目でも……」



「いや、事実だって!入学式の日から学校中でうわさになってるよ、新入生にめっちゃ可愛い美少女がいるってね!」