「そうなんだ〜。じゃあ、教えるよ!この問題だっけ?」



「ありがとうっ!」



真凛はワークの問題を指差してきた。



真凛がわからないと言っていた問題は生物の応用問題で。



真凛は数学と国語は得意なんだけど、生物と化学は苦手みたいで。



「えっと、ここはね……」



私の説明を真剣に聞く真凛を見ていると、もっと簡単な教え方があるんじゃないかななんて考えてしまう。



せっかくみんなが私のことを頼りにしてくれているのに、私の説明じゃまだまだわかりづらいよね……。



もっと、みんなにわかりやすくていねいに教えられるようになりたい!



そう思った私は、今日は部活がないことを確認して図書室で勉強することにした。