「クレープめっちゃ美味しかったね〜!やっぱりクレープといえばチョコバナナだよね!」



「私のいちごレアチーズケーキもとっても美味しかったでしょ?」



「まぁね!結論は、クレープは全部美味しい!! 」



真凛の機嫌を直すのは大変だったけれど、笑顔になってくれて本当によかった。



それにしてもレアチーズケーキも濃厚でとっても美味しかったなぁ。



家でもレアチーズケーキを作ってみようかな〜。



「今日は誘ってくれてありがと。また機会があったら呼んで!」



「こちらこそ、楽しかったよ〜!ありがとうっ」



「えっと、一緒に来てくれてありがとう……」



私は小さな声でそう言った。



だって、話しかけないように言っているのに今日だけは例外とか、そんな都合のいいことを今やってしまったのだから。



本当に申し訳ない。



合わせる顔がないのに、私楽しかったなんて思っちゃってる……!



「こちらこそ。またな!」



それなのに、彼は優しく微笑んでポンポンと頭をなでた。



「それじゃあ二人とも、帰り道気をつけてな」



「うん、ありがとう」


「ばいばーい!」



そう言って私たちは家へと帰った。



私たちの頭上では、夕日が真っ赤に染め上がっていて、下を見るとネモフィラが夕日とは対照的な青色の花を咲かせていた。



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