私が悩みまくっていて、ふと正面を見ると成海くんが超至近距離にいて。



思わず後ずさろうとして、なにかに思いっきり頭をぶつけた。



ーーゴンッ



「痛っ！」



「だ、大丈夫!? ごめんね。あんまり楽しそうにメニューを見てるからつい……」



え？そんなに楽しそうに見てたのかな？



ニヤニヤしちゃって恥ずかしいなぁ。



パッとほおに手を当てて、火照りをなくそうとした。



その瞬間、真凛が来て。



「なに？なんでそんなにラブラブ感満載なの!? まるで私がおじゃま虫みたいじゃない〜！」



「ち、違うの真凛！」



「なにが違うのよ〜、私がクレープを選んでる間になにがあったって言うのよ!! 」



ぷんぷんと怒っているのか、それともうらやましがっているのかはわからなくて、私はなんて弁解したらいいのか頭を悩ませることになってしまった。