次の日の朝。いつも通りの時間に教室に行くと、なぜかうちのクラスの中をのぞいている女子がたくさんいて。



な、なにかあったのかな?



転校生が来てるとか、何かが壊されていたとか?



教室へ入ろうか悩んでいると、周りの女子の話し声が聞こえてきて。



「ねぇ!なんでこのクラスに桃舞くんがいるの!? 」



「さぁ?でも目の保養〜っ!めっちゃかっこいいっ」



「誰か待ってるらしいけど、誰なんだろう?桃舞くんを待たせる人がいるなんて信じらんない!」



桃舞くん……ってまさか!



私は慌てて教室へと足を踏み入れた。



教室中の視線が一斉に集まったような気がしたんだけど、気のせいかな。