「それで、私は桃音が一番成海くんに好かれていると思って、私は桃音に似るように可愛い感じの話し方とかにしていたの!」



「えぇっ!? わ、私、ゆゆちゃんにはじめて会ったときみたいな可愛こぶるようなことしてないんだけど!」



「まぁ、少しの誇張くらいは許してよ。それで、桃音と出会ってからずいぶんと自分の考えが変わったの。私は私らしく、自分の長所を磨いていけばいいんだなぁって。桃音の真似をするんじゃなくて、ありのままの私を好きになってもらわなくちゃ意味ないんだって」



ゆゆちゃんの話を聞いていて、私はジーンとしてしまった。



私がゆゆちゃんの考え方をかえることができたなんて。



ゆゆちゃんの役に自分が立てたんだと思ったら、泣きそうになってしまった。



ゆゆちゃんはただのライバルなんかじゃない。



もう、私の大切な友達なんだ。



「ゆゆちゃんがそんなふうに思ってくれていたなんて嬉しい!私、やっぱり桃舞くんに告白してみる!勇気を出して頑張ってみるよっ」



「そう来なくちゃっ、頑張ろうね!」



「うんっ」



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໒꒱



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