ゆゆちゃんの気持ちは痛いほどわかるよ。でも、ごめんね。



桃舞くんだけはゆずれない。



ゆゆちゃんと、もし同じクラスだったら仲良くなれた気がする。



でも、今の状態では友達になることなんてできなくて。



これもひとつの運命だよね。



きっと、私とゆゆちゃんはライバルになる運命だったんだ。



だから、正々堂々戦おう。



もう、私はこの恋から逃げないよ。



絶対、この恋を諦めたりしないから。



「桃音ちゃんは毎日ここで勉強してるの〜?」



「うん、そうだよ」



「じゃあ、私も一緒にやっていいかなぁ?」



えっ?今日だけじゃないの。



まぁ、桃舞くんは人気者だしライバルなんていくらでもいるからね。



ゆゆちゃんが少しでも桃舞くんのそばにいたいと思っている気持ちもわかる。



でも、私だって桃舞くんとふたりっきりで過ごしたいから。



「ごめんね。集中したいから、勉強する気がないならやめてほしいかな……」