スマホの画面を二人でのぞきこんだ。



そこにはキキちゃんがあくびをしながら、まるで前足で口を隠しているみたいなポーズをとっていて。



「わぁっ!可愛いね!」



私が桃舞くんの顔を見たら、想像以上に桃舞くんの顔が近くにあって。



わぁっ……!! 私は慌てて後ろに飛び退いた。



「ご、ごめんねっ」



「い、いや俺のほうこそっ」



私たちはお互いに飛び退いてしまって。



あと少しで、頭がぶつかりそうだった。



びっくりした……!!



もしかして、桃舞くんも私の顔が近くにあってドキッとしてくれたのかな……なんて思ってしまった。



私のこと、桃舞くんはどう思っているのかな……?



聞いてみたい。けれど、聞けない。



だって、もし、「好きだよ」なんて言ってくれたら幸せすぎるし、嬉しすぎて泣いちゃいそうになるけれど、そんな危ない賭けには出られないよ……。