「桃音、今日も会えて嬉しいよ」



またそんなことを言ってっ。



私の心がドキドキと高鳴った。



たぶん、私の心もこの人が好きって叫んでいるんだろうな。



「……私もっ。桃舞くんに会えて嬉しい！」



また桃舞くんと勉強を始めて、私たちの仲はさらによくなった。



いつもはスイーツを食べたあと十分後くらいには勉強をはじめていたんだけれど、今はそのあともしばらくおしゃべりをしていて。



桃舞くんの家では黒猫ちゃんを飼っているらしく、可愛い写真をたくさん見せてくれた。



私も動物を飼いたいなぁと思っていて、お母さんに相談しているところなんだ。



私の成績が急上昇したこともあって、お母さんは許してくれそうな感じがしていて。



「そういえば、昨日キキがこんなポーズを取ってて」



私の考えていることが伝わったのか、彼が飼っている黒猫のキキちゃんの写真を見せてくれた。