「おはよう、真凛」



「桃音!おはよ〜っ」



「姫内さんっ、おはよう!」



私はあいさつされたほうを向いて微笑んだ。



「おはよう、鈴木くん」



私があいさつをしたら、彼は嬉しそうに笑ってくれた。



「やば……可愛すぎる」



「なんで急に俺たちと話すようになったんだろ?」



教室の後ろから、私の態度の変わりように驚いている声が聞こえて。



さりげなく私は聞かなかったことにしようとしたんだけれど、真凛は見過ごしてくれなかった。



「ねぇ、なんで急に態度が変わったの?前はあんなに男子と距離を取ってたのに!一体なにが桃音の意識を変えたの!? 」



真凛が不思議がるのももっともだ。



私の意識を変えたもの、か……。



それは、ひとつしかないよ。



「それはね、心から信じられるって思えたからだよ!」



「心から信じられる……?そ、その中に私は入ってるよね!?」