でも、いくつかのグループに分かれておしゃべりしながら作るスイーツは、楽しみながら作っているからかいつも食べているスイーツ以上に美味しく感じる。



だから少しくらい部活の日数が増えても全然嫌ではない。



むしろ、もっと活動日が増えたらいいなぁなんて思っていたりもして。



今日も私が大好きなカップケーキを作ることになって、朝からワクワクしていた。



「美味しくできたら、誰かに渡そうかな〜?桃音は?お菓子作りが得意なんだから手作りスイーツを誰かにプレゼントしたら、もらった人は飛び上がって喜ぶと思うけど?」



真凛にお菓子作りが得意って思ってもらえて嬉しいなぁと思いながら、私は首を横に振った。



「いや、私は誰にもあげないよ。上手くできるって決まったわけでもないし。それに、私カップケーキ食べるのをとっても楽しみにしていたんだから!」