姫内さんは学校のワークを俺の予想よりも早く解き終わっていた。



実戦問題も解いておいたほうがいいと思って、参考書を買いに行くことを勧めた。



もし断られたら自分一人で買いに行けばいいと思ったし、もし一緒に来てくれることになったら、それはそれで嬉しいと思って。



姫内さんは俺のことを、信頼してくれているように感じた。



俺が参考書を買いに行こうと言ったら、二つ返信で了承してくれた。



そこで、俺はひらめいてしまった。



これはもしかして、デートになるのではないかと。



そこで、姫内さんが好きそうなところをいくつかピックアップして近さなどのいろいろなことを考えて、最終的に水族館へ行こうと思った。



その近くには本屋さんはなかったけれど、俺が先に買って持っていけばいいと思ったし、姫内さんは水族館が好きそうなイメージがあった。



もし、喜んでもらえなかったら……なんて不安もあったけれど、今のままじゃなにも変わらないと思って実戦に移した。