そのあと、姫内さんとはばったり図書室で会って一緒に勉強するようになった。



あのとき、姫内さんにもしかしたら出会ったときに役立つかもと思ったことが本当に役立ってびっくりしたけれど、それまでの努力が報われた感じがして嬉しかった。



姫内さんは努力しても上がらない成績に悩んでいるみたいだったから、俺が絶対に成績をあげて自信を持たせてあげようと意気込んで、家に帰ってからもなにを聞かれても教えられるように最大限努力した。



家に帰ってからほぼずっと、勉強していたけれど姫内さんのためだと思ったら全然平気だったし、自分の成績も上がっていってまさに一石二鳥だった。



姫内さんは俺への勉強を教えてもらったお礼として、スイーツを毎回作ってきてくれた。