それから数日が経って。



その日は、私と真凛が所属する料理部の活動日だった。



各自で家から持ってきたエプロンを着たり、三角巾をつけたりする。



私はピンク色のチェック柄で周りにレースがついているエプロンを、真凛は水色のドット柄でシンプルだけれどおしゃれなエプロンを着て調理室へ向かう。



「今日は何作るんだっけ?」



「今日はカップケーキだよ。チョコチップとかを混ぜたり、生クリームとかでかざりつけをしたりするって。昨日言ってたよ〜」



「あはは、そうだっけ?でも、私が忘れてもしっかり者の桃音がいるから大丈夫でしょ〜」



調子がいい真凛に苦笑しつつも、頼りにされているという嬉しさも感じてしまう。



料理部の活動日は主に火曜日と木曜日で、ときどき試合の応援にスイーツを作ってほしいと頼まれたりして、そんなときは少し活動日が増えたりもする。