キミからの「好き」って、信じていいの?

しかも、成海くんが家にいる間、そのぬいぐるみはずっとそばにいられるんだよね。



うらやましい……!



私もそのぬいぐるみになりたいなぁなんて思っちゃったりもして。



でも、ぬいぐるみになったら成海くんとおしゃべりはできないもんね。



だったら意味がないかな。



私は成海くんともっとたくさんおしゃべりがしたいもの。



「桃音、次はどこに行く?」



「うーん、じゃあこのお店に入りたいんだけど……」



「わかった。なにか見たいものがあるの?」



「うん、あのね、私お菓子を作ったらその出来栄えをノートを記録しているんだ。だから、そのノートを成海くん……じゃなくて、桃舞くんに選んでもらいたくて」



「責任重大だなぁ。でも、桃音にぴったりのを選んで見せるよ!」



「ありがとうっ」



そのお店にはたくさんのノートがあって、表紙から紙質までいろいろな種類があり、選ぶのはとても大変そうだったけれど、私はどうしても成海……桃舞くんに選んでもらいたくて、私はとなりでじーっと彼の動きを観察していた。