付き合い始めてから早数ヶ月が経って。



「桃音、今日は部活に少しだけ出てくるから、一緒に帰れなくて。ごめん。また明日、一緒に帰ろう!」



「うん、わかった〜!拓真くんは部活、頑張ってね。明日楽しみにしてるね!」



私たちはお互いのことを名前で呼ぶようなほどに仲良くなった。



今では自然に話せるし、お互いに考えていることもわかるようになってきた。



私たちは出会ったときからは考えられないほどに、恋人としてうまくいっていた。



だからこんな未来になるなんて、想像もしていなかったんだ。



拓真くんは部活を引退したあとも、後輩にいろいろなアドバイスをするために部活にときどき参加している。



だから、私もなにか頑張ろうと思って図書室で勉強することにした。



図書室は私と同い年の受験生が少しいるくらいだった。



私は数学のワークを開いて、前に解いたときにできなかった問題を重点的に問題を解き始めた。