「……」



やっぱり来ないかもって思われていたんだなぁ。



まぁ、クラスメイトが呼び出されたけれど行かなかった〜なんて笑いながら話している姿も見たことがあるし、そんな人もいるんだろうな。



でも、私はなにも言えなくてだまっていた。



だって、来てくれてありがとうなんて言われても、なんで返したらいいのかがわからなくて。



何回告白されても、正解なんて見つからなくて。



いまだにこの空気に慣れない。



なんていうか、表現しづらいんだけれど、独特な張り詰めたような緊張感が漂う空気って感じかな?



「……じゃあ、そろそろ本題に入ろうか」


彼は深く深呼吸をして、私の目をまっすぐに見てきた。



「前からずっと可愛いなぁって見てました!となりのクラスになれて運命だななんて思ったりもして。好きです!よかったら俺と付き合ってください!」



やっぱり詩音が言っていたとおり告白だった。