「あれ?海風が有馬 遥琉のことずっと好きだってことじゃないの?」
「え……っと」
今までずっと私の心の中で眠っていた感情を、いとも簡単に初めて第三者から言葉にされて、一気に身体中が熱くなる。
「まじか。やっぱりそうなのかな……」
真っ赤になっているであろう顔を見せるのが恥かしすぎて、手で顔を覆う。
「え、自覚症状なかったの?」
「……いや、その、これは、幼なじみとしての好きだと思っていて。……たしかに昔は、その、恋愛感情?だったかもしれないけど、今は、遥琉に対してムカついてる気持ちもあるから。勝手に消えたかと思ったら……」
ダラダラと長い言い訳をぶつぶつ呟いていると、依茉ちゃんが呆れた顔をして口を開いた。



