「ひどい……」
「まぁ、女子グループだとよくあることだよね。でもそれが私には一番きちゃってさ」
私の話を聞いて、依茉ちゃんの方が泣きそうな顔をするのでなんだかこっちも目頭が熱くなってしまう。
あの頃の私に伝えてあげたい。
近い将来、ちゃんと、素敵なお友達ができるから心配しないでって。
そんないじめのトラウマがあって、学校ではさらに遥琉とのやりとりを気をつけるようになり。
遥琉には、学校では私に話しかけないで欲しいなんてお願いしたりして。
遥琉はそれをちゃんとわかってくれた。
でも、それから少しして。
たしか、私の両親の離婚が決まって数日たった頃あたりぐらいからから、遥琉の様子がおかしくなっていったんだ。
放課後は決まってマンション隣の公園で集まるのが日課だったのに、ある日突然、ピタリと来なくなった。
最初は何かの間違いかと思ったけれど、明らかに遥琉は私を避けるようになっていて。
学校ではもちろん、遥琉がうちへ遊びにくることもなくなった。
唯一、学校の人たちの目を気にしないで遊べる公園にも一切顔を出さなくて。



