生まれた日が同じ。
病院も同じ。
ママと遥琉のお母さん、陽子さんが昔してた話やアルバムを見る限り、保育器も隣同士だったとか。
自分が生まれたばかりの時の記憶なんてまるでないけれど、それでも、物心ついた頃には、私の隣には遥琉がいた。
当時、遥琉のサラッサラの髪と大きな瞳は女の子に間違えられることも結構あって、そのくせ人見知りで私の後ろに隠れてばかりで。
遥琉には詩音くんっていうお兄さんがいるけれど、習い事でいつも忙しくしていた詩音くんは、なかなか遥琉と遊ぶ時間がなくて。
だから詩音くんの代わりと言ってはなんだけど、小学生に上がってからは完全に、私と遥琉が一緒にいることが増えて。
本当の姉弟みたいだった。



