なんなんだあいつ。
この7年でどうやったらあんな性格になるんだ。

自分のカッコよさに気付いたらそういう風になっちゃうもんなの??

もう本当に知らないっっ!

ガシッ

は??

突然、後ろから強く手首を掴まれた。

びっくりして振り返れば、そこにはニッと意地の悪い笑い方をした遥琉が立っていた。

「なに!あんたのことかまってくれる女の子なんて死ぬほどいるでしょ!私のことはほっといてよ!迷惑!」

掴んできた手を振り解いて叫ぶ。

「……迷惑ねぇ、迷惑かけられたの俺の方なんだけど」

「……は?」

彼の言ってる意味が分からなくて呆然としていると、遥琉は制服のズボンのポケットから何かを取り出してこちらに見せた。