「海風、手出して」
「えっ、」
言われた通り手を出せば、遥琉が巾着袋から何やら取り出した。
は、箱?
小さな可愛らしい箱をパカッとあければ、遥琉はそこからキラキラ光るもの手にとって私の方へと持ってきた。
ブレスレットだ。
キラキラしてて品があって、ものすっごく可愛い。
「可愛い……、これ、遥琉が選んだの?」
「当たり前じゃん」
「センスいいから違うんじゃ」
「頭突きするよ」
遥琉はそうツッコむと、私の手をそのまま取って、自分の口に持っていく。
な、なに、これ。
チュッとリップ音がやけに響いて、私の手の甲は一気に熱を持つ。
本当この人……なんでこんなことをサラッとやっちゃうのよ!!
不意打ちすぎて心臓止まるんだけど?!
「手錠」
「えっ、」
「言ったでしょ、離さないって」
「なっ──」
何か言い返してやろうと思ったのに、何やら遠くから人のざわめきが大きくなって。
夜空にふたりで目を向ければ────。



