みだらなキミと、密室で。




あれから、あっという間の花火大会当日。

一応誕生日だから1ヶ月前から今日のバイトはお休みをもらっていた。

どうしよう、遥琉と花火大会。

めっちゃカップルみたいじゃん!!(カップルなんですけどね)

「海風〜そろそろ着付けした方がいいんじゃない?遥琉くん迎えに来るの6時前なんでしょ?」

ママのそんな声が聞こえて時計を見れば、時刻は4時半。

本当だ。

この間、パパと出かけた日にパパと選んで買った遥琉へのプレゼントを何度もチェックしてたらこんな時間だ。

なんと、このプレゼント、パパがお金を出してくれた。ありがたい。

奈央さんは、あの日話した後すぐに、近くに用事があると言って、

そのまま行ってしまったから、パパとふたりでお買い物できたんだけど。

遥琉と付き合っているって話したら、最初はものすごく複雑そうにしてたパパだったけど、

ふたりで遥琉と遥琉の家族の思い出話をしていたら、なんだかんだパパも楽しそうで、

最後は『遥琉くんと仲良くね。今度3人でご飯行こうか』と言ってくれた。

今度は奈央さんとももっとゆっくり、お話出来たらいいなって思う。

話をできて、本当に良かった。