「えぇ〜〜なんでそうなるわけ〜〜!!」

「いやほんと、私の危機管理がなっていなかったもので……」

「いやいや!海風なにも悪くないでしょーが!まった変な人がいるもんだなぁ……」

伊月さんに呆れた依茉ちゃんが、うーんと考えながらパックのオレンジジュースをチューと飲む。

「でもまぁ、その写真は有馬くんに見られたくないわけだし、行かなきゃ行けないよね。ていうか逆に有馬くんとふたりになれて話せるチャンスなんじゃない?」

「んーそうだよね……」

伊月さんの提案を断る度胸は私にはない。

遥琉にあれほど、お前はチャラいと言った手前、たとえ未遂であったとしてもあの写真を遥琉に見られて、

お前も同じじゃねーかと思われたくもないし。

「あと気になるのは、伊月さんが連れてくる女の子だけれど……変な子じゃないといいね」

「変な子?」

「いやほら、有馬くんにやたらベタベタするような子じゃないといいなって」

「あぁ……」

この時の私はまだ、まさか、あんなことになるなんて思っても見なかった。