「てかそんな遊んでんの。あの人」

遥琉がチラッと伊月さんの席に目を向けながら聞く。

「うん、まぁ、そうみたいだけど」

「ふーん。気をつけてよ海風」

え。

気をつけてって、どの口が言ってるんだ?
散々、女の子と遊んできた人がよくいうよ。

「気をつけてって、遥琉も充分危ないじゃん」

「はぁ?俺はあんなやつみたいにチャラチャラしてない」

「え、どこが?公共の場で彼女でもない人とああいうことできる人がよくいうよ〜毎日違う女の子連れてさ〜一緒でしょ」

「違うから。早く食べれば」

遥琉はそう言ってフォークとナイフを持ってからパクパクとパンケーキを口に運んでいく。

なにその言い方。

なんでちょっと不機嫌なのよ。