みだらなキミと、密室で。


「ねぇ、遥琉、話って?」

「んー、注文してから話す」

「えー」

なんだそれ。
そんなこと言われたら、注文するしかないじゃないか。

昨日のお出かけだって結局私、お金払っていないし。

何考えてるか全然わかんないんだけど。

「……じゃあ、これ」

そう言ってメニューの『フレッシュフルーツパンケーキ』を指差す。

「ん。じゃあ俺は厚切りバーコンとスクランブルエッグのパンケーキにしよ」

「え、ご飯系いくの?」

「うん。腹減ってる」

「どんだけ……」

「言っただろ〜育ち盛り舐めんなって。海風より身長でかいんだしそりゃ食う」

「あそう……」

テキトーに相槌を打てば、店員さんが席にやってきて注文を聞いてきて。

やっと、遥琉の話を聞ける準備が整った。