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「いらっしゃいませ〜、何名様でしょうか」
「2名です」
「かしこまりました。こちらのお席へどうぞ〜」
遥琉に連れてこられたのは、海から数十分歩いたところにあるシーサイドカフェ。
ガラス張りの店内からは、さっき私と遥琉がはしゃぎまくった海がよく見える。
こんないいところあったんだ……。
いや、きっと私たちが小学生の頃はまだこのお店なかったよね。外観を見ても新しいのがよくわかったし。
私と遥琉が話さなくなった時間は、知ってる場所の風景が変わっちゃうほど長かったんだって改めて感じる。
「よくこんないいところ知ってたね〜」
「見直した?まだガイドブックには載ってない店だからそこまで混んでもないし、落ち着くよな〜」
「そうなんだ!海見ながらご飯とか最高じゃん……」



