男はすぐにご飯を飲み込む。
が、首を揺さぶられたせいで上手く飲み込めなかったようだ。
ゴホゴホと咳き込み、さっき飲み込んだ物を吐く。
それに気づいた爽子は動きをピタリと止めた。
その瞬間頭の上を掴み、地面へと押さえ込む。
「なんで!なんで吐くんだ!!
飲み込め!!!そんなにわたしのことが嫌いなのか!?
食え!!早く食えよ!!!」
さっき吐いた物を食べさせようとする。
が、男はまだむせているから食べようとすると飲み込めない。
「ハハハハハ、そう.......。
わたしのこと、嫌いになっちゃったのね。
大丈夫よぉ、すぐに好きだった気持ちを思い出させてあげるからね.....」
そう言うと足で思い切り蹴り始めた。
男は抵抗。いや、抵抗できないと言うのが正しいだろうか。
手は後ろで縄で括られている。
足は鎖で繋がれているわけでもない。
だが、腱が切られているのだ。
男はやがて血を吐き、ジタバタさせていた身体もおとなしくなった。


