恋のメロディー




えっ?私?


後ろを振り向くが通り過ぎていく人ばかりで、振り返ると先輩が目の前まで来ていた。


「久しぶりだね」


「えっ…えっと」


えっなんで?ばかりが頭をループする。


「ごめんね。突然」


申し訳なさそうに眉を下げる先輩に私はもっと混乱していく。


「えっと、あの、」


「混乱してる、よね?」


そんな先輩の言葉に私は何度も頭を縦に振る。


「そうだよね。でも、もっと混乱しちゃうようなこと言っていい?」


「えっ」


私の目を真っ直ぐに見つめながら先輩は口を開いた。


「君が来てくれなくなって気づいたんだ。俺の支えは君だったって。もしこんな俺でよかったら付き合ってくれませんか?」


差し出された手に私は首を傾げる。


そんな…あの先輩が……??


「うそ…」


「本気じゃなきゃこんなこと言わないよ」


優しく笑いかける先輩に涙が溢れた。


突然泣き出した私に慌てふためく先輩の手をぎゅっと握った私は声を詰まらせながら答えた。


「こちらこそよろしくお願いします」