イルカ、恋うた

さようなら、の文字に一粒涙が落ちた。


それから、その手紙を持ったまま、顔を伏せ、声を殺して泣いた。


まるで、父と別れた日の、ベッドの上で泣いた少年のように……


あの時も確かに、なぜか父だけじゃなく、イルカと少女も心にいたんだ。