「そっか」

「ああ、大丈夫だから。あ、俺そろそろ倉庫行くからもう帰るな。」

「うん。気を付けてね。来てくれてありがと。」

「ああ、甫さんと刹那にも宜しく言っといてくれ。あ、和泉にも。あいつ研修医してんだろ?」

「そうそう。たまに休憩に来るの。」

「仕事しろって言っとけ」

滴はクツクツと、笑いながらそんなことを言って

涙に片手を挙げながら病室を出ていった。

涙は左手をヒラヒラと、振って滴を見送った。