「ち、ちんちくりんじゃありません!」
「じゃあ、なんだ?ずんぐりむっくりか?」
「ぬっ!?……それ、ちんちくりんより嫌です!悪口じゃないですか!」
「悪口?違うな、事実だ」
「はぁ!?」
電話でも思ったけど、初対面の人にこんな失礼なことを言える神経……どうかしてる!!
「まぁ、まぁ。2人とも落ち着いて。それにしても、気が合うみたいだな〜。まさか、初対面で菅野とこんだけ話ができるとは」
「話!?会話として成立してませんよ!」
「あぁ、全くだ。俺にブタ語は分かんねぇ」
「ブタ語!?」
私たちのやり取りに、腹を抱えて笑っている堀さん。笑い事じゃないよ。この人、サラッと……人のこと、ブタって言いやがった。
「菅野、いい加減にしろ。全く、口の悪さは天下一品だ」
「ありがとうございます」
「褒めてねぇよ」
”まったく…”と呆れながら、堀さんはイヤミ男に書類を手渡した。


