リペイントオレンジ🍊



菅野さんを、ここから救ってあげたくて。
だけど自分じゃどう頑張っても力不足で。


苦しい気持ちがあるなら、悲しい気持ちでいるなら、その全てを私が……


私が、消してあげられたらいいのに。



「ごめ……なさ、っ」


私はこんなに無力で、菅野さんを想って泣くことしかできない。



「……ばか。俺が泣かせたみたいだろ、泣くな」


───ぐいっ、


「……っ!?」


菅野さんの腕が、控えめに私を抱き寄せて……その胸の中に閉じ込める。


「って、俺が泣かせてんのか」

「……わ、私が勝手に」

「笑ってろ」

「っ、」



耳元で囁かれる言葉。
抱きしめられている体温。
バクバクと暴れる心臓は、私の?


───それとも、



「お前の、笑った顔が好きだ」

「……!!!」



抱きしめる力がギュ、と一際力強くなるのを感じながらどんどん早まる鼓動と、染まっていく頬、上昇していく体温……頭がボーッとする。