あれから家に帰るなりすぐさまベッドにダイブ。



これが私的ストレス解消法なんだ。



毛布に顔を埋めると温かさに包まれている気がしてなんだか心地がいい。



······ふかふか〜!幸せ〜!



『お兄ちゃんはいつでもお前の味方だからな』




不意にお兄ちゃんからのメールが頭に浮かぶ。



じわじわと目の奥から熱さがこみ上げてくるような感覚に、胸がキュウっと苦しくなる。



しかしそんな私を慰めてくれる人なんてここにはいない。



そんな私の心を具現化したような無音の空間に耐えられなくなって、 堪 たまらずテレビをつける。



『クイズ!これ何でしょうのコーナーです!』

『お前、そのままやないかい!』

『ワハハハハ』



ああそうだ。



私がいくら悩んでいようが、世の中は止まることなく動き続ける。



私がいなくなったって世界はこれっぽっちも変わらない。



そんな現実を突きつけられたような気がして、とうとう目から涙が 零 こぼれて静かに頬を伝った。