「シュウちゃんがまた気絶してる······」



愁平くんは痛みに顔を歪めてピクリとも動かない。



「·····本題戻すよ!食べられないパンは!?パン!!」



小学生のなぞなぞレベルの問題に若干引きつつも、脳をフル回転させて上手い回答を考えてみる。



「ええっと、なんだろう··········パンダ?」

「動物だし、食べようと思えば食べられそうだけどね〜?」

「いっくんサイコパス!!動物愛護団体からクレーム来ちゃうから!」



変なところが真面目というか··········



「そもそもバラエティの審査の合格基準って何ですか?」

「··········面白いかどうか?」



おいおい審査員長よ、何で疑問形!?



「マコちゃんはミラクルで笑いとってるから当てにならなくない?」

「えっ」

「確かに狙って笑い取ってるわけじゃねぇからな。」

「え?え?」

「ま、所詮『まぐれ』じゃない?」

「··········。」



再びのディスり祭り。



「みんなのバカ!··········もう審査員長やめる!!」



その後、泣きべそをかいていた誠くんを慰めたのは千歳くんと私のみ。



··········え、このグループ大丈夫?